レジンペレットって?
砂浜を歩いていて、ビーズのようなプラスチックの玉を発見したことはありませんか?
半透明や白、赤や黄色に着色されたその小さな粒は「レジンペレット」というプラスチックの原料になる合成樹脂です。
本来は、工場などでその粒を溶かし様々な道具や機材をつくるのですが、どこからか海へ流出し広い範囲で漂着が確認されています。
初めて野外で見つかったのは、1970年代初めのアメリカでした。それから10年後、日本の海でも発見され漂着経路の調査が進められました。
初めは黒潮が通る東アジア、東南アジア諸国が流出源と考えられていましたが、そのうち海だけでなく琵琶湖などでも発見され日本国内でも流出していることが分かりました。
特に、工業地帯に近い海岸で大量に発見されていることから、工場の排水にまざって海などへ流出してしまったのではないかと考えられています。
しかし、なぜレジンペレットが海へ流出してしまったのか、本当の原因はまだ特定されていません。
砂の上ではほとんど目立たない為、普通のゴミよりも問題が少ないと思われるこのレジンペレットが今、世界中で海の環境問題の一つとして取り上げられています。
自然の中で分解されることのないレジンペレットは、自然環境へ与える影響が深刻です。
海鳥は、この小さなプラスチックの粒を魚の卵と間違えて食べ死んでいきます。
魚やウミガメ・その他の生物たちへも影響は広がってきています。
日本では1993年、プラスチック工業連盟などが漏出防止マニュアルを作成しましたが、全ての企業が加盟している訳ではないこと・まだ十分な研究や監視活動が行われていないこと・汚染が海流に乗って国境を超えることなど、さまざまな理由で効果が出ていないのが現状です。
レジンペレットは、私たちが作り出したゴミのひとつです。
もし、砂浜で小さなビーズのような粒を見つけたら、他のゴミと一緒に拾って帰りましょう。


